特定非営利活動法人輸入建材協議会

躯体構造編

Q:木造二階建て住宅で・・・

Q:木造2階建て住宅で構造計算は必要ないと聞きますが本当ですか?
A:木造で2階建て以下、延べ面積500㎡以下、高さ13m以下、軒高9m以下の戸建住宅(以下住宅とする)は「構造計算の審査を簡略化できる」という法律が建築基準法で定められています。住宅を建てる場合に確認申請という審査が必要で、その審査に構造計算書を提出しなくていいと言っているだけで、構造の検討は行わなければいけません。しかし、ビルなどと違い木造住宅は構造計算まで行わず、簡略化した計算で構造チェックを行えば安全性を確保したとみなされます。建築士(国家資格を有する)が住宅を設計する場合、審査機関は担当建築士に構造の安全性チェックはお任せすることで簡略化しています。構造計算は建物にかかるあらゆる外力を想定し部材一つ一つの安全性を確保した計算方法です、簡略化した計算よりも構造計算を行った建物の方が安全と言えます。
しかしわが国では残念ながら住宅において確認申請時に構造計算書を提出しなくてもいいことから、建築士の中でも構造計算までしなくてもいいと思っている方も少なくありません。一生に一度の大きなお買い物です、地震や台風で壊れない安全な住宅を手に入れたいと思っていても依頼する建築士・工務店により構造知識は様々ですので、何かご不安があれば当協会に何なりとご相談ください。

Q:耐震等級って・・・

Q:耐震等級とはどのようなものでしょうか。
A:建築基準法では建物を建てるために最低の基準が定められており、そのうちの一つである耐震性の事です。基準となる想定は、「10~20年に一度くらいの頻度で起こりうると考えられている中規模地震(震度5強程度=80~100ガル)で全く損傷しないこと、また、建物の耐用年数中に一度遭遇するかもしれない大地震(震度6強~7程度=400~400ガル以上)で損傷や変形が生じても建物が倒壊しないこと」を目標とされていて、耐震等級は1~3が設定されています。
耐震等級1:建築基準法で定められている最低限、守らなくてはいけない耐震性能
耐震等級2:等級1で想定されている地震力の1.25倍の地震力に耐える耐震性能
耐震等級3:等級1で想定されている地震力の1.5倍の地震力に耐える耐震性能等級が上がるごとに耐震性能は上がります。近年は最低でも耐震等級2以上であることが求められていますので、この基準を提示しない建築業者にはご注意下さい。

Q:リフォーム会社の人に・・・

Q:リフォーム会社の人に床が傾いていると云われました。修復する事は可能でしょうか。
A:数々の沈下修正方法はありますが、工法選択には注意が必要です。またこの工事には資格制度が存在しない事から施工会社選びは非常に重要となりますので、このような場合は当協会へお問い合わせください。

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「輸入建材取り扱いガイドブック」について

当協議会は、国総研第975号研究成果報告
木造住宅の耐久性向上に係る建物外皮の構造・仕様とその表に関する研究」について理解を深め、消費者に皆様にその技術と知識を提供しています。
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